企業のコンプライアンスを強化・効率化するSaaSプラットフォーム「NaLaLys」を開発する株式会社NaLaLysは、プレシリーズAラウンドにて総額2億5,000万円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
今回のラウンドでは、Delight Venturesがリードインベスターを務め、DNX VenturesとWPower Fundが第三者割当増資を引き受けます。今回の資金調達額は総額3億円。
今回の調達により、製品開発体制の強化、設備投資、人材確保、組織拡大に注力し、コンプライアンス・テック・カンパニーNo.1を目指します。
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当社が2023年にリリースした不正リスク検知・分析ツール「NaLaLys(ナラリス)」は、最新のAI技術を駆使し、これまで人手では分析できなかった膨大なデータを分析し、不正の兆候や潜在的な不正を検知する製品です。
近年、談合、価格操作、カルテル、品質偽装など、様々な業界で不正が発覚しています。ビジネスモデルや市場の複雑化に伴い、企業の不正の手口や内容も複雑化し、2024年には内部統制報告制度の基準が強化されました。しかし、コンプライアンス体制が重層化・複雑化するにつれ、「コンプライアンス疲れ」と呼ばれる現象が発生し、根本的なリソース不足も相まって、多くの企業がその対応方法について課題を抱えています。
NaLaLys は、実際の不正行為に基づく学習データと、不正調査手法に基づいて作成された独自のロジックを学習したAIが、メールやチャットなどの不正リスクを分析し、人手や労力をかけずに職場環境を守ります。現在までに大手上場企業数社に導入され、順調に成長しています。
不正検知・防止市場は、2026年には5.3兆円規模に成長すると予測されており、コンプライアンス関連プロセスの効率化・高度化を実現するデジタルツールの需要は、今後も拡大が見込まれています。
今後は、単なる業務効率化ツールにとどまらず、高度な不正調査ノウハウと先進のIT技術を融合させ、企業と従業員を守る「コンプライアンスDXプラットフォーム」を目指します。今回の資金調達を機に、人材採用や技術・組織開発への積極的な投資を通じて事業規模を拡大し、世の中の不正に関わる人、巻き込まれる人を少しでも減らすための挑戦を続けてまいります。
ソース PRタイムズ