株式会社テラスカイの子会社で、量子コンピュータのアルゴリズムやソフトウェアの研究開発を行う株式会社Quemixは、先日資本業務提携を発表したSCSK株式会社、株式会社テラスカイ、YNF LLC、みずほキャピタルのみずほ成長支援5号ファンド、みらい創造キャピタルのみらい創造ファンドより、シリーズBで総額5.5億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。今回のラウンドの目的は、将来の実用化が期待される量子コンピュータの社会実装に向けた研究開発の加速。今回の資金調達額は8億5,000万円。
AIや自律走行、電気自動車などの新技術の普及・発展に伴い、半導体や電子部品、電池などの高性能材料に対するニーズは、これまで以上に高まっています。これらの高性能材料の開発期間短縮やコスト低減のためには、計算化学やコンピュータを用いたシミュレーションなどのMIを開発プロセスに取り入れることが有効になってきています。
次世代の高性能コンピュータである量子コンピュータは、"最適化問題" "暗号化" "材料計算・シミュレーション" などにブレークスルーをもたらすと期待されている先端技術です。2023年末以降、複数のハードウェアベンダーがロードマップを発表し、量子コンピュータの実用版である "耐故障量子コンピュータ(FTQC)"の開発が大きく進展したほか、関連分野の研究開発も世界的に加速し、2024年がターニングポイントとなります。
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Quemixは株式会社テラスカイの連結子会社で、新しい時代を切り開く研究開発型企業として2019年に設立されました。2020年からはCEOの松下が量子コンピュータ、量子センサー、物質計算に関わる先進的な研究開発を実施。量子テクノロジーで人類が夢見る未来を実現する」というビジョンを実現するため、量子テクノロジーで時代をリードする企業のブレークスルーを支援することをミッションとし、FTQCのアルゴリズムを中心とした研究開発を続けています。2023年、クエミックスは他社に先駆けて、量子加速が数学的に証明された量子化学計算アルゴリズム「Probabilistic Imaginary-Time Evolution(PITE®)」を開発し、特許を取得。 クエミックス日本におけるFTQCアルゴリズム研究をリードする株式会社量子コンピュータ研究所は、今回の調達資金を積極的に投資し、2028年を目標に量子コンピュータの物質計算・シミュレーション分野での実用化に向けた研究開発をさらに加速させていきます。
ソース PRタイムズ