コルトデータセンターサービスは2月26日、千葉県印西市に4拠点目となる「コルト印西データセンター4」を開設しました。同センターは、三井物産とフィデリティ投信の共同事業として開発された2番目のハイパースケールデータセンターです。開設時点で、100%のデータセンタースペースを販売済み。
開所式の時点では、第一期工事が完了し、一部のフロアが建設済みで、4.8MWが稼動しています。最終段階は2025年11月に完成予定で、印西データセンター4の電力容量は20MWとなります。印西地区の4つのコルト・データセンターは合計70MWを供給する予定です。日本における開発ロードマップ コルトDCSは、ヨーロッパ、日本、インドの8地域16拠点で、ハイパースケーラーや企業向けにキャリアニュートラルなデータセンターの設計、構築、運用を行っています。Colt DCSの最高営業責任者であるQui Nguyenは、以下の6つの強みを挙げています:オペレーショナル・エクセレンス 25年以上の運用経験とそれに基づく物理空間とサイバー空間にわたるセキュリティ、スケール 8地域16拠点で200MWから1GWまで拡張可能な土地と電力、設計・施工実績 安全性と衛生面に配慮した自社設計・施工管理、サステナビリティ 2045年までに事業活動から排出されるCO2を正味ゼロに、顧客中心 高度な遠隔測定、ポータルサイト、ローカルおよびグローバルサポート、業界をリードするNPS(ネット・プロモーション・スコア)、柔軟性 クラウド、AI、ハイブリッドに適応する設計で、シングルテナントとマルチテナントの両方に対応。
また、国内ではすでに関東5拠点、関西1拠点の計6拠点が稼働しており、関東では印西データセンター5と吉川データセンター(埼玉県)の2拠点が現在開発中です。印西データセンター4は空冷空調のみ対応ですが、新たに開設する2拠点は水冷サーバーにも対応する予定です。また、2023年に開設したけいはんなデータセンターは、今後も拡張を予定しています。印西データセンター4の建物仕様 印西データセンター4は鉄骨造5階建ての免震構造。2階から5階がデータホールとなっており、各階に2室ずつ設置。各フロアにはN+1冗長のUPSを設置。5階は唯一のデータホールで、残りの半分はコルトのオフィスと顧客のオフィススペースです。電源は66kV(メインラインとバックアップライン)で、正確にはIT用に19.8MWの電力を供給しています。非常用電源装置は屋外に設置された6000kVAのガスタービン発電機。IT機器用に6台+1台、その他の機器用に3台+1台のN+1冗長構成です。
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100%が契約された時点で、すでに11台の発電機が敷地内に設置されています。データホールは、備蓄された重油を使用して48時間無給油で稼動することができます。データホールの空調は、データセンターに特化したシュトゥルツのCRAH(Computer Room Air Handler)。冷気は両側の壁から吹き出され、ホットアイルに封じ込められ、天井チャンバーを通ってエアコンに戻されます。エアコンエリアの温度センサーがエアコンファンと連動して自動最適化。冗長性はN+2。データホール内の監視カメラは、データセンターが設置することもできますが、グローバルな事業者が特定のカメラを設置し、世界中のデータセンターを一元的に監視したい場合もあります。印西データセンター4はクラウドサービス事業者1社が利用するため、その事業者が必要とするセキュリティ機器を設置します。建物のセキュリティについては、駐車場入口に頑丈なスライドゲートとバリア付きのダブルゲートを設置し、車での飛び込みは不可能なようです。また、車がいる間は大音量のアラームが鳴ります。トラックヤードには4トントラックが2台並んで駐車できますが、積み下ろし作業中はシャッターが下ろされ、外から建物内に入ることはできません。
印西4は2022年の設計段階を経て2023年に着工。フェーズ1(建物建設と2階データホール建設)は22ヶ月弱で完了。の武藤健(データセンター開発事業部長)。 コルトデータセンターサービス ジャパン・オペレーティングは、「これほどのスピードでできることは二度とないだろう」と語り、無事故・無災害を達成しました。工事は第2期以降も続けられ、完成は2025年11月頃の予定。
ソース ヤフー