SCSK株式会社は、次世代ERP「PROACTIVE」向けに、Googleの生成型AIモデル「Gemini」とGoogle Cloudのデータプラットフォーム製品「Looker」を用いて構築したAIダッシュボードの提供を開始すると発表しました。PROACTIVE」は、SCSKグループの様々な知的財産や業務ノウハウを結集したデジタル提供サービスです。AIネイティブな次世代ERPを核に、会計・人事・給与から販売管理・生産管理まで、様々な分野の経営課題を解決する「業務特化型提供」と、卸売業、商社、製造業、建設業、サービス業などのベストプラクティスを組み合わせ、各業界が抱える固有の経営課題をワンストップで解決する「業種特化型提供」を提供し、「業務の効率化・自動化」と「高度な経営判断」を実現します。
新たに提供するAIダッシュボードは、「PROACTIVE」に蓄積されたデータを業界特有の業務知識に基づいて分析し、データを可視化するだけでなく、企業が抱える複雑な課題に対してデータに基づいた分析や提案を行い、迅速かつ的確な意思決定を支援します。例えば、「ある商品の売上が伸び悩んでいる」という課題に対して、AIが横断的にさまざまな角度からデータを分析し、「注文から出荷までの期間が他の商品と比べて長いため、顧客満足度が低下している可能性がある」という形でダッシュボード上に表示することで、問題の本質を素早く把握し、次に取るべき具体的な改善策を提案します。AIは社内外のデータを組み合わせて分析することで、相関関係や傾向を発見し、示唆を与えることができます。これにより、従来はデータ活用の専門スキルを持った人材が必要だった高度な分析が容易に行えるようになりました。Geminiと連携することで、社内データの分析結果として自動生成されたサマリーやトピック、アクションプランがダッシュボード上に表示され、レポート作成の手間を大幅に削減。
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また、分析結果をPROACTIVEの各機能と連携させることで、売上向上施策などの目標達成に向けた具体的なアクションプランと、それに基づく将来予測を導き出すことができます。例えば、販売管理機能や会計機能と連携し、計画損益との差異を把握することで、発注数量や仕入在庫の増減予測が可能になります。 SCSK PROACTIVE AIの柱である「経営の高度化」と「効率化・自動化」のそれぞれにおいて進化を続けていくと説明。経営の高度化では、対話型分析機能により、単にデータを提示するだけでなく、AIエージェントと対話しながら分析を行うことで、データの傾向や異常値を発見したり、明確な仮説がない場合でも新たな仮説を生み出すことが可能になります。また、効率化・自動化の面では、マルチモーダル入力機能により、自然言語に加え、画像、音声、動画など、より直感的なインターフェイスを活用することで、ユーザーがシステムを利用しやすくなります。また、各種ERPモジュールとの連携を強化することで、高度な経営判断や効率化・自動化を容易に実現できるシステムの提供を目指します。
ソース ヤフー