NTTの委託を受け、WSJインテリジェンスが実施した新しいグローバル調査では、技術投資に関するCEOの視点と、技術革新と倫理的、環境的、運用上の考慮事項とのバランスをとるという課題を浮き彫りにしました。調査によると、世界のCEOの89%が、将来の収益性と競争力を確保するために最も重要なテクノロジーとしてAIを挙げており、77%が2025年にAI予算を増やす予定であることが明らかになりました。
この調査は、年間売上高が10億円を超える米国企業と5億円以上の米国以外の企業を代表する351人のグローバルCEOを対象に行われました。調査結果は、ホワイトペーパー「Future-Ready Innovation:2025年以降の戦略 "で、これらの傾向を詳しく説明しています。
「NTTのグローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーであるヴィト・マブルッコは、次のように述べています。「NTTとWSJインテリジェンスは、技術的な飛躍的成長を遂げるこのエキサイティングな時代に、ビジネスリーダーが倫理と社会的責任のバランスを取りながら、技術投資にどのように優先順位をつけているかを調査するために、この調査を共同で実施しました。「これらの結果は、AIがその卓越した可能性に見合った投資を受ける態勢が整っていることを明確に示しています。しかし、倫理的かつ持続可能な形ですべての人に利益をもたらすAIを活用した未来を実現するためには、ビジネスリーダー、規制当局、開発者、一般市民の間でさらなる対話とグローバルな協力が必要です。"
AIが企業のテクノロジー導入と投資の優先順位をリード
回答者の44%が「ジェネレーティブAI」、22%が「AIを活用したソフトウェア開発」、さらに22%が「ガバナンスとAIの民主化」を選びました。IoTは25%で2位、産業クラウドコンピューティングは23%で僅差でした。
回答者の約70%が、2025年のテクノロジー投資の純増を予想しています。そのうち48%はジェネレーティブAIへの投資が1-10%増加すると予測し、29%は10%以上の増加を予測しています。
AIのガバナンスと責任を求めるCEOたち
CEOの87%は、AIガバナンスとリスク管理フレームワークの「緊急」な必要性を認識しており、データプライバシーとセキュリティへの脅威、規制コンプライアンスの遵守、環境持続可能性とエネルギー消費に対するAIの影響という3つの主要な懸念分野を強調しています。
- データプライバシーとセキュリティ:回答者の87%は、企業がAIモデルに供給するデータについて、より強固な保護措置を確立する必要があると考えています。さらに、AIを自社の「重要な」テクノロジーと考えているCEOの70%がデータプライバシーを最大の懸念事項として挙げ、同カテゴリーの38%がサイバーセキュリティリスクを最大の懸念事項として挙げています。
- コンプライアンス:CEOの33%がコンプライアンスを重要な課題として挙げ、米国を拠点とする回答者では46%に上りました。
- 環境とエネルギー:回答者全体の85%が、AIへの熱意とエネルギー消費の増大への懸念の両方を表明。
ソース ビジネスワイヤー