株式会社SORACOMは、センサーやカメラなどのIoTデバイスのデータを入力として、通知・検知・自動制御などのIoTアプリケーションを開発できる「SORACOM Flux」が、センサーデータの変化率を解析してロボットを制御する数学関数に対応したことを発表します。
SORACOM Flux は、IoT システムの自動化を目的とした IoT アプリケーションビルダーです。センサーやカメラなどの IoT データを入力とし、通知システムや生成 AI モデルによる分析を組み合わせた検知・制御システムなどの IoT アプリケーションを構築できます。ソフトウェア開発の専門知識がなくても、ブラウザ操作で素早くIoTアプリケーションを構築できるため、現場のデジタル化を目的に、さまざまな業界で利用され始めています。
IoTシステムでは、位置情報の計測、ジオフェンシング、振動解析、音波・電波解析、ロボットアームの角度制御などの計算において、三角関数や対数関数などの数学関数が利用されています。今回、SORACOM Flux アクションの実行条件や一部の入力フィールドで数学関数を利用できるようになりました。三角関数や対数を利用することで、より複雑な数式処理を行うことができます。
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また、本機能を利用した IoT システムの開発手順書 "SORACOM IoT Recipe / IoT で熱中症リスクを多言語で通知する" を公開しました。これは、温湿度センサーから取得した温湿度値から、SORACOM Fluxを用いて暑さ指数(WBGT)、乾燥指数(DI)、不快指数(DI)を算出し、AIを用いて多言語での注意喚起アナウンスを生成し、チャットでユーザーに通知するシステムの開発手順を解説したものです。その ソラコム IoT Recipeでは、目的別に必要なデバイス、必要なコスト、クラウドや通信の設定方法、各ステップの開発手順などをわかりやすく解説しており、独学でのIoTアプリケーション開発に役立ちます。
ソース ソラコム