三菱電機株式会社 とGE Vernova, Inc.は、高圧直流送電システム用パワー半導体の分野で協力関係を強化することに合意しました。本協業は、経済産業省とGEヴェルノバ社が設立した「日米エネルギー安全保障・サプライチェーン強化のためのフォーカスグループ」における企業間協力の一つです。本日、両社はこのための覚書に調印しました。
近年、脱炭素社会の実現に向けて、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用した発電システムの導入が世界的に拡大しています。それに伴い、交流送電システムに比べ、大容量の発電電力を安定的かつ効率的に長距離送電できるHVDCシステムの需要が高まっています。
中でもVSC型HVDCシステムは、電力系統を安定化させる機能を持ち、不安定な電源である再生可能エネルギーを利用した発電システムと組み合わせても安定的かつ効率的な長距離大容量送電が可能なことから、世界的に市場が急拡大しています。当社は、VSC型HVDCシステム用パワー半導体で世界トップシェアを有していますが、高信頼性・高耐圧・大電流のIGBTパワー半導体の先行開発を推進し、生産能力を増強することで、HVDCシステム用パワー半導体分野でのさらなる事業拡大を目指します。
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今回の覚書締結により、GEはIGBTパワー半導体の安定的かつ継続的な供給を実現します。 GEベルノバの VSC 型 HVDC システムを導入します。また、両社の知見や強みを融合し、技術的・戦略的な協力関係を強化することで、電力需要の増加に対応した送電網の進化を支援していきます。
ソース PRタイムズ