シリコンスタジオ株式会社エンターテインメント業界、自動車業界、映像業界、建築業界など、様々な業界向けにデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開する株式会社エヌビディア(本社:東京都港区、代表取締役社長:冨田 浩、以下エヌビディア)は、国立大学法人筑波大学が実施する「協働ロボットの開発」に関する研究プロジェクトにおいて、NVIDIA Omniverseの3Dデジタルツイン技術を活用した実物大の仮想空間をシミュレーション環境として開発・提供したことをお知らせいたします。
開発した仮想空間は、現実世界のロボットや部屋に取り付けた各種センサデータや、ロボットの動きを撮影したモーションキャプチャデータを、シミュレータ上の3Dモデルに反映させることで、高度なシミュレーションを可能にします。筑波大学の研究プロジェクトで開発された協働ロボットの動作検証に利用されています。
また、クラウド上のデータにアクセスしてOmniverseに取り込むための拡張機能(機能を拡張するためのプラグイン)をPythonスクリプトで独自に開発・実装しています。また、仮想空間内で発生したロボットと他の物体との衝突結果を、ROSを通じてOmniverseの外部に通知する仕組みも構築しました。
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仮想空間には、筑波大学の研究棟をはじめ、歩道や身障者用駐車スペース、車道などの周辺エリア、センター内のエントランスやエレベーター、いくつかの部屋や廊下などが含まれます。
3Dモデルは、高精度レーザースキャナーによる点群データと、一眼レフカメラによる写真測量データをもとに作成。テクニカルアーティスト(TA)が現場写真を参照しながら、不正確な形状の修正、樹木に隠れた外壁などの未測定部分の補完、ガラスの透過率の調整などを行いました。照明やエアコン、家具、家電など、一部の3Dモデルは既存データを組み合わせて仕上げました。また、作成した3Dモデルをオムニバース上に配置し、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)に表示することで、ドアの開閉やエレベーターのボタン操作が可能に。
ソース PRタイムズ