株式会社JTOWERと株式会社メトロウェザーは、大阪府柏原市にJTOWER所有の通信タワーを運用し、メトロウェザーのドップラーライダー精度検証を行う「柏原精度検証センター」を開設いたしました。現在、ドップラーライダー精度検証センターとしては世界最大規模であり、日本初の開設となります。
メトロウェザーでは、高精度なリアルタイム風観測を行うドップラーライダーを研究開発しています。現在、ドップラーライダーを活用した社会課題の解決に向けて、NASA(アメリカ航空宇宙局)や防衛省との研究開発プロジェクトに参画し、国内外の様々な企業や研究機関と共同研究や実証実験を行っています。また、小型高性能ドップラーライダーの量産化推進フェーズに入り、ドップラーライダーの評価・検証・動作確認を定期的に行う精度検証センターの開設を進めています。
一方、JTOWERは、通信事業者が保有する通信設備を屋内外で共同利用するインフラシェアリングサービスを提供。屋外では、全国に7,200基以上(2024年9月末時点)の通信タワーを保有し、通信事業者による共同利用を促進する「タワーシェアリング事業」を展開。これらの通信鉄塔は、移動体通信事業者のネットワーク維持のための基地局やアンテナの設置場所としてだけでなく、IoT関連機器、防災無線、カメラ、Wi-Fi、各種センサーなど、様々な用途に利用可能。
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メトロウェザーは、2024年3月、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援ファンド/ディープテック・スタートアップ支援事業」のPCAフェーズ(実用化研究開発[後期])に採択され、ドップラーライダー量産化に向けた精度検証にJTOWERの通信タワーを活用することを決定しました。精度検証には、ドップラーライダーを設置する場所の準備と、一定の高さに複数の風速センサーを設置する必要があります。そこで、JTOWERが全国に保有する約7,200本の電波塔の中から、検証に適した立地・高さ・敷地の条件を満たし、メトロウェザー本社(京都府宇治市)からのアクセスも良好な大阪府柏原市の電波塔を選定し、精度検証センターの開設準備を進めてきました。
JTOWERの既存タワーを活用することで、新たな施設を建設することなく、より効率的に大規模な精度検証センターを開設することができます。また、いつでも精度検証を行える環境が整うことで、研究や製品開発の進展にも貢献します。また、JTOWERは既存の通信タワーの利用拡大にもつながります。今後両社は、メトロウェザーの更なる組織強化のため、JTOWERが保有する通信タワーの全国的な利用拡大を検討してまいります。
JTOWER そして メトロウェザー ドップラーLIDARは、今後も精度検証センターの運用拡大を通じて連携を強化し、幅広い分野での社会実装を推進することで、世界の安全・安心の実現に貢献していきます。
ソース PRタイムズ