三菱重工業株式会社は、西武鉄道株式会社より西武鉄道山口線向け新交通システム車両3編成(12両)を受注いたしました。西武鉄道からの新交通システム車両の受注は今回が初めて。山口線では40年ぶりの新型車両となり、さらなる輸送力強化と利便性の向上に貢献します。
西武山口線は、東京都東村山市の多摩湖駅から埼玉県所沢市の西武球場前駅までの3駅を結ぶ路線で、沿線にはベルーナドームや西武園遊園地など西武グループの大型レジャー施設が立地しています。新型車両は、現在同線で運行されている8500系電車の置き換え用として製造されるもの。2025年から2027年にかけて順次納入される予定。新型車両は8500系のクロスシートからロングシートに変更し、ベルーナドームや西武園ゆうえんちへの輸送力を増強。また、車いすスペース、チャイルドシート、車内案内表示器などを設置し、多様な乗客ニーズに対応し、利便性を向上させます。
第1編成(注)は、ベルーナドームをホームスタジアムとする埼玉西武ライオンズをイメージしたデザインで、車内もライオンズをイメージしたカラーリング。先頭車両の側面には、ライオンズの公式マスコットキャラクターであるレオのロゴを大きく配し、ベルーナドームに応援に向かう乗客の気分を盛り上げます。
この新交通システムは、ゴムタイヤを使用しているため、走行がスムーズで低騒音。また、内燃機関ではなく電気モーターを動力源としているため、CO2排出量も少なく、カーボンフリー・省エネ社会に向けた環境負荷低減を実現するクリーンモビリティです。このような優れたデザインと環境性能を兼ね備えた車両の納入は、周辺施設のイメージアップにも貢献します。
三菱重工グループは、今後も世界各国のサービス拠点と連携し、お客様のニーズに合った付加価値の高いサービスを提供していきます。また、CO2排出量の少ないクリーンな輸送手段である新交通システムの提供を通じて、世界各地の経済発展や交通利便性の向上といった地域課題への対応・解決を図るとともに、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
ソース 三菱重工業