サイン建設・不動産業界向けにジェネレーティブAIを活用した次世代ソリューションを展開する株式会社サムライインキュベートは12日、サムライインキュベート、アニマルスピリッツ、個人投資家を引受先とする第三者割当増資を完了したと発表。資金調達額は非公表。今回のラウンドに参加した個人投資家は、起業家・エンジェル投資家の有安伸宏氏、JMDC COOの杉田怜夢氏、オプト共同創業者・元CEOの海老根智仁氏など。既存投資家としては、東京大学教授/スタンフォード大学研究員の松尾豊氏、スターミカ・ホールディングス会長兼CEOの水永政志氏。
創業以来、建設・不動産業界の課題解決に特化したAIソリューションを開発・提供し、提案営業から設計、法規制チェック、業務システムまで総合的にサポートしています。
東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了後、慶應義塾大学特任助教、京都大学特任助教、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン客員研究員、北京大学客員研究員を経て、代表取締役社長に就任。建築、土木計画、データサイエンスの専門性を活かし、建設・不動産業界におけるDX推進をリード。
技術ソリューションとしては、AIを活用したウォークスルー動画生成の「urvue」、360度画像による現場状況のデジタル記録の「anosite」、紙の請求書の電子化を支援する「readin」を提供。さらに、建設現場の危険を検知して管理者に通知する「trafe」、元請け企業が下請け企業を最適に選定できる「ceam」、自動見積もりでコストと時間を削減する「shape」など、建設・不動産業界のさまざまな課題に対応するソリューションを提供。
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1月には、画像内の指定位置にオブジェクトを生成できる「piqpos(ピクポス)」のα版をリリース。このツールは、不動産・建築業界の設計工程で頻繁に発生する設計変更・修正作業を効率化するもので、特に既存物件のリノベーション提案や、クライアントの要望による部分的なパース修正などに有効。
今回の資金調達により、AI技術者・研究者の採用強化、研究開発施設の拡充、最新AIインフラへの投資など、技術開発体制の強化を図ります。
また、自社開発ソリューションの展開を加速させるため、既存ソリューションの機能強化、新規ソリューションの開発、カスタマーサクセス体制の強化を図ります。さらに、グローバル展開のために、グローバル市場調査、グローバル人材採用、国際特許取得に注力する予定。
ソース ブリッジ