日本IBM は、医療文書作成などの非臨床業務を自動化することで、医療従事者の業務負担を軽減することを目的とした「病院業務支援AIソリューション」の提供を開始しました。本ソリューションは、既存の診療情報システム(CIS)と連携し、AIと音声認識技術を活用して退院時サマリーの原稿を作成するもので、将来的には音声記録や看護記録からのサマリー作成にも対応する予定です。
このシステムは、HL7 FHIR標準を使用してCISと安全に統合します。また、IBM Watsonx、Azure OpenAI、Amazon Bedrockのような様々なAIプラットフォームをサポートしています。クラウドでもオンプレミスでも実行できます。このセットアップは、医療における厳格なデータ・プライバシーのニーズに対応しています。このソリューションは管理業務を簡素化します。これにより、人手不足や厳しい規則といった大きな問題に取り組むことができます。また、2024年の医師の働き方改革に伴う時間外労働の削減も目指します。
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この取り組みは、AIを活用した病院運営への業界全体の動きを示しています。また、医療機関の長期的なデジタルトランスフォーメーションにも役立ちます。

