富士通は、産業横断的に社会課題の解決に貢献するビジネスモデル「Uvance」の進捗状況をまとめた「FUJITSU Uvance Update」を発表しました。
富士通の「Uvance」売上高が順調に拡大、2025年度に7000億円目指す
富士通の「Uvance」は、"持続可能なものづくり"、"消費者体験"、"健康的な生活"、"信頼される社会 "といった事業領域を中心に、業界を横断した社会課題とビジネス課題の解決を目指します。従来のシステムなどのアプローチが技術の導入に基づくものであったのに対し、ユヴァンスのアプローチは、事業部門と技術を複合的に組み合わせ、社会課題などの大きな課題を解決していくというアプローチが特徴です。富士通の高橋南常務執行役員COOは、「ユーバンス関連の売上は順調に伸びています。2024年度(2025年3月期)の関連売上高は、目標の4500億円に対して4800億円と大きく伸ばすことができました。2025年度の目標は7,000億円で、サービス関連売上高の30%となります。"今後、ユヴァンスでは、ユヴァンス関連の売上を伸ばすという点で、AIエージェントをより重要視していきます。高橋氏は、「今回の調査では、AIを導入した企業のうち60%が10%以上の生産性向上を実感しています。さらに、2030年までに自社の業務プロセスの半分以上にAIが組み込まれると考えている人は81%。AIがあらゆるビジネス領域をサポートし、人と協働する時代が到来します。"
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複数のAIエージェントがSCMで在庫を最適管理
AIエージェントによる業務改革の一例として、富士通はサプライチェーンマネジメント(SCM)システムにおいて、複数のAIエージェントが在庫管理を行うデモを紹介。在庫不足のリスクが発生し、「コストを重視した最適解を求めよ」という指示が出されると、調達エージェント、在庫エージェント、製造エージェント、販売エージェントの4つのタスクに特化したAIエージェントと、それらを調整するオーケストレーター役のAIエージェントが連携し、瞬時に最適解を導き出します。従来は、これらの部門を手作業で調整する必要があり、場合によっては数週間から1カ月かかることもありました。もうひとつの特徴は 富士通 は、各AIエージェントがその行動を取ろうとしたときに何を考えていたかという会話履歴を見ることができることです。さらに、その行動に対してフィードバックができるので、プロンプトを改善するなどして、AIエージェントをさらに発展させることができます。
ソース ヤフー

