NEC は、メールセキュリティ「Mission Critical Mail」の新バージョンの販売を開始しました。送受信したメールを自動的に「Box」にアーカイブする機能や、送信者の正当性を証明する「ARC(Authenticated Received Chain)」に対応。Mission Critical Mailは、オンプレミスのパッケージソフトウェア製品「Mission Critical Mail Filter」と、クラウドサービス「Mission Critical Mail Cloud」として提供。各企業・団体のセキュリティポリシーや運用環境に応じて柔軟に導入することが可能です。また、細かなセキュリティ要件に対応するためのカスタマイズ性にも優れています。これまでセキュリティ上の懸念があったPPAP(暗号化パスワードで保護されたZIPファイルをメールに添付し、解凍パスワードを別メールで送信するファイル配送方式)に代わり、メールの添付ファイルを自動的にBoxに格納することで、安全かつ効率的なファイル共有・保管を実現。
今回の機能強化では、新たにBoxに送受信されたメールそのもの(本文とヘッダー)を自動的にアーカイブする機能を追加しました。これにより、Boxのセキュリティポリシーのもと、Boxの検索・アクセス管理機能を利用し、日常業務で重要なメールデータを文書とともに一元的に保管・管理することが可能になります。万が一の問い合わせやインシデント発生時にも、必要な情報に迅速にアクセスすることができます。また、すでにBoxを利用している企業は、別途メールアーカイブサービスを導入することなく、Boxの利用範囲を拡大することができ、コスト削減や運用管理の効率化を図ることができます。クラウドストレージ連携によるPPAP排除などのセキュリティ対策により、送信メールのメッセージやヘッダーを編集した場合、SPF/DKIM/DMARCなどのドメイン認証に失敗し、正規のメールであっても迷惑メールと判定されてしまうリスクがあります。
この課題を解決するため、送信経路上の認証結果を引き継ぎ、送信者の正当性を証明できるARCに対応しました。ARCは、重要なメールの到達率や信頼性を大幅に向上させる標準規格として、国内外の業界団体の推奨ガイドラインに組み込まれています。すでに「Gmail」や「Microsoft 365(Exchange Online)」など主要なプラットフォームで導入・利用されていると言われています。
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近年、企業や組織におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)が進み、テレワークやクラウドの利用が拡大しています。それに伴い、メールによる社内外の情報共有が活発化し、メール情報の可視化やセキュリティ強化が改めて注目されています。社員が様々な環境でメールを利用する中で、メール内容の可視化やアーカイブによる長期保存・管理のニーズが高まっていますが、そのための専用サービスの導入コストや運用管理の手間負担が課題となっています。
ソース ヤフー