セールスフォース・ジャパン株式会社は、AIエージェントを活用した収益ライフサイクル管理を実現する「Revenue Cloud」の日本市場での提供を開始すると発表しました。Salesforce Platform上に構築されたRevenue Cloudを活用することで、企業や組織は、見積から契約、受注、請求、現金化までの収益ライフサイクルプロセス全体を統合することができます。これにより、どのような収益モデル、どのようなチャネルでも迅速に案件を成約することが可能となり、収益の拡大とコストの削減を支援します。
なぜ重要なのか
複雑化するビジネス環境の中、企業は市場環境の変化、顧客ニーズの多様化、技術革新など様々な要因により、収益モデルに関する課題に直面しています。PwCが実施した「第28回グローバルCEOサーベイ」(2025年版)における日本企業の分析結果によると、日本のCEOの47%(世界では42%)が「今のビジネスのやり方を変えなければ、10年以上経済的に生き残れない」と考えており、多くの日本企業が収益モデルに課題を抱えていることが明らかになっています。最近の収益モデルのトレンドとしては、サブスクリプションモデルへの移行、成果報酬モデルの導入、D2C(Direct to Consumer)による販売チャネルの多様化などが挙げられます。
システム面でのもう1つの課題は、多くの企業が複数のERP、CRM、ポイント・ソリューションを並行して使用しており、収益ライフサイクル全体にわたって統一されたプラットフォームがないことです。例えば、営業部門は顧客エンゲージメントにCRMを使用し、バックオフィスは顧客関係管理用に設計されていないERPを使用しています。このような断絶は、一貫性のない製品や価格カタログ、煩雑で複雑な契約締結プロセス、取引サイクルの長期化、営業担当者の作業負荷の増加など、さまざまなビジネスリスクにつながります。企業が新たな収益化戦略を実現し、販売チャネルを通じた市場参入を最適化するには、統合プラットフォームが必要です。
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収益クラウドの提供
製品から現金化までのライフサイクルには多くのタッチポイントがあります。 セールスフォース これらのプロセスは、Revenue Cloudとして提供される顧客中心のCRMアプリケーションのポートフォリオに統合されます。これは、共通のデータモデルを備えた同じプラットフォーム上で、CPQ(Configure Price Quote)、契約、発注、請求書発行などのプロセスをサポートします。また、統一された製品カタログと価格設定エンジンも含まれているため、お客様は一度構築すれば、どのような販売チャネルにも、またサブスクリプションや利用ベースなど複数の収益モデルにも展開することができます。
さらに、柔軟なメタデータモデルにより、企業は必要な製品機能を正確に導入し、サードパーティの統合を含め、商取引が発生するあらゆる場所でプロセスを自動化することができます。機能には、製品カタログ管理、価格管理、取引管理&CPQ、契約ライフサイクル管理、ダイナミック・レベニュー・オーケストレーターなどがあります。
ソース PRタイムズ