事業共創の株式会社Relicは、ディープテック分野におけるオープンイノベーションの推進と支援体制の強化を目的として、生きた微生物や細胞の革新的なスクリーニング(選別)技術を有するOn-Chip Biotechnologies Inc.の株式をセカンダリー取引により取得しました。
本取引は、大手ITメーカー、銀行グループ、国家機関が出資するディープテック企業の提携期間満了に伴う既存株主からの株式譲渡という形で行われました。Relicとしては、単なる資本参加にとどまらず、次世代ディープテック・スタートアップの挑戦を中長期的に支援することを視野に入れた戦略的投資と位置付けています。
ディープテックの分野では、製品や技術が社会に実装されるまでに長い時間を要することがあり、それに伴う資金調達の難しさが事業化の大きな障害の一つとされています。特に成長期以降においては、既存株主の出口問題や後続資金の不足といった課題が顕在化しやすく、事業継続の障害となるケースも少なくありません。
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オンチップ は、油中水滴をマイクロ培養・反応区画として、生きた微生物や細胞をスクリーニングすることで、大量のサンプルを迅速かつ高精度に分析する技術を有しています。これにより発見された有用な微生物や遺伝子は、SDGs達成に向けた社会課題の解決に貢献することが期待されます。
しかし、同社は成長の過程で、ディープテック分野に共通する社会的課題である「事業化までの期間が長く、資金調達が難しい」という問題に直面しています。今回のセカンダリー取引は、この課題解決の一助となるものです。
レリック は、ディープテック・イノベーションセンターを中心に、ディープテック分野の事業化支援を積極的に行ってきました。今回の取り組みを通じて、最先端技術の新たな可能性を引き出し、事業創出をさらに加速させていきます。
ソース PRタイムズ

