オムロン株式会社と株式会社NTTドコモ・ビジネスは、製造現場(OT)と外部ネットワーク(IT)をつなぐ「セキュアデータ連携ソリューション」の提供に向けて協業を開始しました。この取り組みは、サプライチェーンにおける安全でシームレスなグローバルデータ共有に焦点を当てたもの。Catena-Xなどのデータスペースを活用。また、両社は東京大学のデータスペース技術国際テストベッドにも参加します。これにより、産業界と学校間のチームワークが強化されます。
この協業は、グローバルな製造サプライチェーンの複雑化に取り組むものです。IoT、AI、ロボティクスなどのインダストリー4.0技術は、企業にプレッシャーを与えています。企業は生産性を向上させ、コストを削減し、サプライチェーンを強化する必要があります。OTデータとITデータの統合は難しい。データ形式、機器の接続、セキュリティの必要性などが課題となります。従来の相互接続方法では、データの安全性を保つのに苦労します。また、運用上の安全性やコンプライアンスを危険にさらす可能性もあります。そのため、データを効果的に利用することが難しくなります。
オムロン は2022年10月より協働しています。両社はファクトリーオートメーションのスキルを提供。NTTドコモビジネスは、セキュアなネットワークとITソリューションを追加。これにより、オムロンの製造データを収集・分析・可視化するエッジコントローラ「データフローコントローラ」と、NTTドコモビジネスのセキュアなネットワークサービス「docomo business RINK® WAN Security」「docomo business SIGN™」を組み合わせた「セキュアデータ連携ソリューション」を提供。この連携により、生産現場のOTデータをクラウドプラットフォームやデータスペースと安全かつ効率的に共有し、カーボンニュートラルやデジタル化による産業競争力強化を支援します。
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オムロンは、ITネットワークとの連携を可能にするエッジコントローラとデータ変換機能を提供します。 NTTドコモ ビジネスは安全なネットワークを提供します。セキュリティとネットワーク・アズ・ア・サービス機能が組み込まれています。この設定により、企業はデータを安全に共有し、簡単に接続することができます。
両社はより緊密な協力関係を築いていきます。両社は、グローバルな産業課題に対するソリューションの創造と展開を目指しています。これにより、持続可能な製造、スマート産業、コネクテッド・エコシステムをサポートします。東京大学の国際テストベッドに参加することで、セキュアなデータリンク・ソリューションのテストが可能になります。これにより、世界中の産業界や研究パートナーとのチームワークを重視した空間が生まれます。また、国際共同実験を加速させ、クラウド上で機械、デバイス、AI間の自律的なデータ交換をサポートする『Manufacturing-X』を実現し、インダストリー4.0の次のステージである『Factory-X』への道を開くことを目指します。

