富士通株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社は、日本市場における「AI」「ハイブリッド・クラウド」「ヘルスケア」の各分野で協業を検討し、両社の技術や知見を組み合わせることで、共創による新たな価値の創造による変革の加速を図り、日本が直面する様々な社会課題の解決とより良い社会の実現に向けて、先進技術を活用することで合意しました。
検討中の協力分野
企業向けAI
企業におけるAI活用が進む中、業種特化・業務特化型AIによる生産性向上や競争優位性への期待が高まる一方、AI基盤の整備が喫緊の課題となっています。富士通と日本IBMは、両社の強みを活かした協業を通じて、AI時代の社会システムの革新に貢献することを目指します。
(対価の内容)
両社は、それぞれのビジネスノウハウ、日本語化された大規模言語モデル(LLM)、横断的なAIガバナンス、AIオーケストレーションなどの価値や資産を持ち寄り、産業・ビジネスに特化したAIの開発や統合AIプラットフォームの構築における協業を模索します。
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ハイブリッドクラウド
ITシステムのハイブリッドクラウド化に伴い、データセンターレベルでの運用改善、コスト最適化、現行システムのモダナイゼーションなどが課題となっています。富士通と日本IBMは、今回の協業を通じて、ハイブリッド・クラウド環境における社会システムの革新に貢献することを目指します。
(対価の内容)
両社が保有する汎用クラウド環境と業種・業務特化型クラウド環境の価値や資産、強化手法を持ち寄り、データセンター連携や自動化、FinOps(持続的かつ高効率なリソース活用を実現するための財務と運用を融合したフレームワーク)のさらなる活用を検討し、国内関連法規に準拠したシステム環境の構築を目指します。
また、ハイブリッド・クラウド環境への移行を検討し、モダナイゼーションを開始する予定です。
医療におけるAIとデータ連携の相互利用
持続可能な医療体制の維持や薬剤の無駄の削減など、様々な医療課題を抱える日本。AIを活用した医療データの活用は、これらの課題を解決する一つの手段となり得ますが、現状では利用可能な医療データが不十分であり、AIが社会実装されていないため、様々な課題を解決するには至っていません。富士通と日本IBMは、今回の協業を通じて、これらの課題解決に貢献することを目指します。
(対価の内容)
両社は、医療データ主体の権利保護と適切な法令遵守を前提に、医療分野における課題解決に向け、両社の医療データプラットフォームの連携を検討するとともに、医療データプラットフォームを活用したAIサービスの協業の検討を開始します。
富士通は、「イノベーションを通じて社会の信頼を築き、世界をより持続可能なものにする」ことを目的に、さまざまな技術の創造に取り組み、社会とお客様の発展に貢献しています。 アイビーエムの目的は、「世界をより良く変える触媒になる」ことであり、社会のためのテクノロジーを進化させ、より安全・安心な社会の実現と社会課題の解決に貢献することを目指しています。
両社は、「技術を通じて社会をより良く、より持続可能なものにする」という共通の価値観を実現するため、各分野の課題について引き続き協議を進め、2025年までの具体化に向けた協定の締結を目指します。
ソース PRタイムズ

