NECは、Webベースのタスクを自動実行するエージェント技術「cotomi Act」の開発を発表。
Webブラウザ操作ベンチマーク「WebArena」の結果から、操作履歴やログからベテラン社員の行動から得た暗黙知を取り入れることで、熟練社員でなくても同等のスキルで業務を遂行できることがわかりました。この技術を組み込んだAIエージェントは、国際的なWeb操作ベンチマーク「WebArena」において、世界で初めて人間の成功率を上回りました。
cotomi Actの開発では、ブラウザの操作履歴やログから、個人や組織の専門業務に関する暗黙知を抽出。収集したデータは、NECの生成型AI "cotomi "などの技術を用いて分析。ログからデータを抽出することで、人手では困難な複雑で専門性の高い作業を自律的かつ高精度に実行。また、ユーザーが曖昧な指示を出した場合でも、AIエージェントが必要な知識を特定し、情報や手順を自動で検索・選択することができます。ベンチマークに用いた「WebArena」は、カーネギーメロン大学を中心とする研究チームが提案したもの。
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実際のインターネット利用に近い環境で、AIがECサイトや掲示板、共同開発、地図検索などのページをナビゲートしたり、フォームに入力したりすることで、自然言語の指示に従ってウェブを操作できるかどうかを評価します。WebArenaでは、人間が公式に評価した179のタスクを計測したところ、人間の成功率が78.2%だったのに対し、cotomi Actを使用したAIエージェントは80.4%を達成。従来のAIエージェントの成功率は40%~70%程度であり、人間を超えるAIエージェントは世界初となります。NECでは現在、この技術の実証実験を NEC 2026年度のサービス提供を目指しています。
ソース ヤフー

