KDDIとKDDIリサーチ株式会社は、"KDDIグループAI開発・活用理念 "に基づき、AIセキュリティの研究開発を進めています。AIセキュリティポータル」は、AIそのものに対する攻撃や防御手法、人や社会への影響や対策技術など、Web上の最新情報を整理・分類・一元化。AIセキュリティの全体像、個別解説記事、文献情報、ニュース・イベント情報、関連サイトなど、AIセキュリティに関する情報を総合的に発信しています。利用者は、本サイトを起点として、AIセキュリティに関する最新情報を入手することができます。KDDIリサーチ株式会社は、AIセキュリティに関する情報を集約して提供するため、知識・技術を体系化することで、Web上のAIセキュリティに関する情報を効率的に収集・整理できるナレッジアグリゲーション環境を構築しました。
AIそのものに対する攻撃や防御方法(情報システム的側面)に加え、これまでAIセキュリティとの関係が体系的に整理されていなかったプライバシー侵害や著作権侵害など、AIの攻撃や悪用によってAIが社会や人々に与える悪影響の要素(外部行為的側面)についても調査を行いました。この結果を踏まえ、AIセキュリティ情報の関連性を整理したAIセキュリティマップを作成しました。AIへの攻撃や悪用による負の影響が体系的に整理されているため、AIへの攻撃が人や社会に与える影響の大きさを知ることができ、対策の検討に資することができます。
また、Web上に存在するAIセキュリティに関する膨大な文献情報を分類するために、LLMを用いた新たな分類技術を開発・導入しました。本技術は、Web上で日々発表される論文などの文献を分かりやすく整理するために、文献に適切なラベルを自動的に付与して分類するものです。これにより、これまで整理されていなかった最新のAIセキュリティ情報の整理・分類が可能となり、また、新たに発表された文献も随時データベースに蓄積されるため、利用者が求める最新の情報に容易にアクセスすることができます。
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KDDI とKDDIリサーチは、今後もAIセキュリティに関する情報提供や注意喚起を行い、社会全体へのリスク対策の啓発を推進していきます。本ウェブサイトは、独立行政法人科学技術振興機構が推進する「経済セキュリティ重点技術開発プログラム (Kプログラム)」の「人工知能 (AI) が浸透するデータ駆動型経済社会に必要なAIセキュリティ技術の確立」における研究開発テーマ「安全・安心なAI利活用のための知識・技術の体系化と知識集約環境の構築」のもとで実施した研究開発の成果の一つです。本成果により、最新のAIセキュリティ技術・知見の網羅的かつ迅速な体系化と、高精度な自動収集・分類による最適なリスクコミュニケーション手法の確立が可能となり、研究開発イニシアティブが目指す「AIセキュリティに関する必要な知見の蓄積」と「知見・技術体系の整理・獲得」の実現に貢献します。
ソース ヤフー