2021年に創業し、AIを活用したサービス開発を通じて企業や公共機関のデジタルトランスフォーメーション推進を支援する株式会社ディーブイエックスは、2025年8月にOpenAIが公開したオープンウェイト大規模言語モデル「gpt-oss(120B/20B)」に対応したクローズド/エアギャップ製品「DIVX Local LLM」を2025年10月9日より提供開始。
大規模言語モデル(LLM)は、自然言語処理に特化したAIモデルで、膨大なテキストデータと高度なディープラーニング技術を用いて構築されます。人間の自然な言葉を理解する高度な理解能力を持ち、文脈に応じた自然な応答の提供、テキストの要約、翻訳、感情分析など、さまざまなタスクが可能です。
DIVX Local LLMは、これまでクラウドや高価なGPUサーバー上で膨大な計算やデータ、モデルパラメータを処理する必要があった大規模言語モデルの実行負荷を、AIの量子化(重み付けや計算のビットレートを下げる)により軽減し、ハイエンドPCやワークステーションでの実行を可能にします。これにより、クラウドに依存することなく、自社ネットワーク内にAIインフラを安全かつ迅速に構築することができます。
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また、2025年10月2日にメジャーアップデートを実施したAI共創開発プラットフォーム「DIVX GAI v2」と連携することで、権限設定や監査ログを1つの画面(管理者UI)で一元管理することができます。
近年、ビジネスにおけるジェネレーティブAIの活用が広がる一方で、クラウドにアップロードできない企業機密情報(個人情報、図面、技術データなど)の取り扱いや、クローズドネットワーク(専用線など外部から隔離された環境)やエアギャップ(インターネットから完全に遮断された環境)などのネットワーク要件、高価なGPUサーバーの調達・運用コストなどが、ジェネレーティブAI導入のネックとなっていました。
特に公的機関や金融、製造業など高度なガバナンスが求められる業種では、クラウド利用に関する規制が多く、AI導入の初期負担が大きい。
こうした現場の声を受けて ディーディーブイエックス は、量子化(AIモデルの軽量化・計算量削減によるビットサイズ縮小)を利用し、大規模な言語モデルをクラウド環境に依存することなく、社内のハイエンドPC/ワークステーション上で動作させることを可能にするプラットフォーム「DIVX Local LLM」の提供を開始しました。これにより、従来の導入手法に比べ、コスト面を含めた様々な要件を満たすPoCを短期間で立ち上げることが可能となります。
ソース PRタイムズ

