化学・素材業界向けAIエージェントを開発する株式会社カタリスは、AIエージェントが素材の特性を分析し、用途発見や改善提案を自動化・スピード化する「素材プロファイリングAIプラットフォーム」の開発を加速させるため、株式会社サイバーエージェント・キャピタルと株式会社ANOBAKAを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額5,000万円のシード資金を調達したことをお知らせいたします。
カタリスのビジョンは、人間とAIが協働して世界中の産業で新たな価値を創造することであり、化学産業に特化したAIエージェントを開発しています。
従来、素材の新規用途探索や改善提案は、研究者や営業担当者の経験や個人的な知識、あるいはローラー営業などのアナログな手法に頼っており、"探索スピード "と "提案の再現性 "の両立が困難でした。また、"素材から市場へ "というラストワンマイルは、非構造化データ中心であること、多目的判定であること、結果ラベルの希少性や遅延といった構造的な理由から、従来の機械学習や一般的なSaaS(Software as a Service)では解決が難しい領域です。 カタリス は、AIエージェントを活用した分析と提案の自動生成により、これらの課題を解決します。
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当社独自の「素材プロファイリングAIプラットフォーム」は、素材データ、研究論文、特許、公開データベースなどを横断的に分析し、当社独自の物性予測ツールやオントロジー技術を活用することで、AIエージェントが素材の潜在的な用途や改善の方向性を自動生成します。これにより、研究開発・事業開発・営業提案における現場での検討スピードが飛躍的に向上します。
現在、大手・二流メーカー(樹脂・フィルム、油脂、ゴム、食品)を中心に複数の共同実証を実施中。現在、約10素材の検証を行っており、短期間で新たな用途が発見され、ビジネスが拡大する事例が出始めています。従来の開発・提案期間の約50%で新規用途を発見できた事例もあります。
今回調達した資金は、AIエージェントの精度向上と材料プロファイリングAI基盤の確立に注力し、化学業界向けに複数のAI製品を開発・提供するほか、エンジニアリング担当副社長(VPoE)の採用と開発チームの拡充に充てられます。
将来的には、研究・開発・営業などの部門を横断してAIやナレッジを循環させる「新産業構造」の実現を目指しています。
ソース PRタイムズ

