株式会社AIインサイド株式会社ディー・エヌ・エーは13日、AI-OCRサービス「DX Suite」に、データ入力業務の前後処理を自動化するAIエージェント機能を標準搭載したと発表。これまで同機能は一部のユーザーに限定して展開していましたが、同日より全ユーザーが利用できるようになります。DX Suiteは、定型・非定型を問わず、さまざまな形式の文書を事前学習なしで読み取ることができるAI-OCRサービス。従来のOCRでは読み取りが難しかった手書き文字も高い精度で読み取ることができるため、これまで手作業で行っていた電子化作業の自動化に貢献します。
従来、このDX Suiteでは、文書ごとに読み取る項目や範囲をユーザーが手動で設定する必要がありましたが、今回提供するAIエージェントがこの作業を代行し、最適な読み取り設定を行います。また、ユーザーのローカルフォルダや共有ドライブと連携し、対象ファイルを自動的に検出して処理できるようになりました。これにより、ユーザーは毎回ファイルをアップロードする必要がなくなり、これまでRPAなどの外部ツールや手作業に頼っていた前後処理を含め、データ取得からOCR処理、CSV出力、データ保管までを自動化することが可能になりました。また、Google Driveなどのクラウドストレージとの連携にも対応。
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これらのAIエージェント機能は、追加設定や追加料金なしで直感的に利用できるため、特別な知識や複雑な操作は必要なく、すぐに業務に取り入れることができます。また、AIエージェントには独自の名前をつけることができるため、より自然に業務をサポートする存在として溶け込むことができます。今後は、独自開発のLLMのアップデートにより、定型外帳票の読み取り精度のさらなる向上や、OCR処理後のデータの自動チェックなど、出力の信頼性・品質の向上を予定しています。
ソース ヤフー