京セラ株式会社は、AIを活用した5G仮想基地局の本格的な開発に着手し、商用化を計画していることを発表しました。
デジタルトランスフォーメーション(DX)が世界的に加速する中、5Gモバイルネットワークは重要な社会インフラとなっています。京セラは、グローバルに展開する独自の通信技術や仮想化技術を活用し、NVIDIA GH200 Grace Hopper Superchipを用いた基地局機能を汎用サーバに搭載します。AIを活用した京セラの5G仮想化基地局は、性能の向上、消費電力の削減、運用・保守の効率化を実現します。京セラは、この5G仮想化基地局を世界中のお客様に最適なソリューションとして提供することで、5Gシステムの進化をサポートし、豊かなコネクテッド社会の実現に貢献してまいります。
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京セラの5G仮想化基地局の特長
1.AI基地局の機能
AIを活用することで、トラフィックの混雑状況を動的に管理し、周波数割り当てを最適化することで、アップロード/ダウンロード速度の高速化と品質の向上を実現します。また、AIがトラフィックを監視することで、基地局の消費電力を最適化し、エネルギー効率を高めます。さらに、運用・保守に必要な各種設定をAIが自動化・最適化することで、より効率的なネットワーク管理を実現します。
2.デュアルコネクティビティ機能
京セラは、高度なアンテナ技術を活かし、2つの周波数帯に対応したO-RAN対応CU/DU/RU(O-CU/O-DU/O-RU)を開発しました:サブ6GHz帯とミリ波帯の2つの周波数帯に対応。両周波数帯のトラフィックデータを汎用アクセラレーションサーバで制御することで、急激なトラフィック増加にも対応可能。将来の次世代周波数帯にもソフトウェアアップグレードで対応。
3.基地局共有機能
京セラの技術革新により、複数の通信事業者が1つの基地局(CU/DUまたはO-RU)を共有し、通信データを処理することが可能になります。この機能により、必要な基地局数を削減し、通信事業者の設備投資や電力コストを最小限に抑えるとともに、5Gワイヤレスネットワークのカバレッジの効率的な拡大に貢献します。
4.カバーエリアの拡大と消費電力の削減
と 京セラまた、CU/DU機能を1台のサーバーに集約することで、消費電力を削減することができます。さらに、CU/DU機能を1台のサーバーに統合することで、消費電力を削減できます。
ソース ビジネスワイヤー