先端ロジック半導体に特化した日本のファウンドリであるラピダス株式会社は、キーサイト・テクノロジーズ社の日本支社であるキーサイト・テクノロジーズ・ジャパン株式会社と提携します。両社は協力覚書を締結しました。今後、両社は協力して次世代半導体向けの高精度プロセス設計キット(PDK)を開発します。
今回の提携では、キーサイトの半導体パラメトリック・テスター技術と解析ツールを使用します。両社のプロセス最適化の専門知識は、RapidusのDMCO(Design-Manufacturing Co-Optimization)手法を改善します。この取り組みにより、両社はPDKの精度と精度を大幅に向上させることができます。
パートナーシップの第一段階では、PDKの精度に影響を与える要因を特定します。これには、性能に影響を与える手法や技術が含まれます。両社はそれらの重要性を評価し、効果的な実装方法を探ります。同時に、半導体デバイスや回路の改良にも取り組みます。また、ウェーハプロセスの歩留まり向上にも注力します。
キーサイト・テクノロジー は、半導体製造において数十年の経験を有しています。パラメトリックテスター、独自の解析アルゴリズム、柔軟なデータフォーマットを提供しています。これらのツールはプロセス制御のモニタリングに役立ちます。キーサイトは、ウェーハ・オペレーション・アナリティクス・スイートを発表しました。この新しいソリューションは、製造上の問題の根本原因を迅速かつ正確に見つけるのに役立ちます。このソリューションにより、設計品質の向上、製造信頼性の向上、コスト削減が期待できます。
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ラピダスは2nmゲート・オール・アラウンド(GAA)トランジスタの試作を開始しました。これは北海道千歳市にある先端拠点「Innovative Integration for Manufacturing(IIM-1)」で行われています。同社は、Rapid and Unified Manufacturing Service(RUMS)を推進しています。このコンセプトは枚葉処理システムを導入するもの。ターンアラウンド・タイムの短縮が狙い。半導体パラメータに関するデータ収集を実施中。キーサイトの原因究明ソリューションが解析をサポートし、製造上の課題に取り組みます。
両社から得られた知見は、以下のようなPDKの作成に役立つことでしょう。 株式会社ラピダス2nm GAAプロセス。ラピダスは2026年第1四半期までにPDKを初期顧客に提供し、先端製造環境でのプロトタイピングを開始できるようにする計画です。

