半導体・電子部品メーカーのロームが、メンロ・セキュリティのウェブ分離技術を活用したゲートウェイ製品でゼロトラスト・ネットワークに移行。これを手がけるマクニカが発表したもの。メンロセキュリティのゲートウェイ製品は、クラウド上の仮想コンテナでウェブアクセスを行い、クライアントに表示情報のみを送信するサニタイズ機能と、セキュアウェブゲートウェイ(SWG)機能を搭載。これにより、カテゴリ別のアクション制御やWebアクセスの可視化を実現しています。ロームでは、米国国立標準技術研究所(NIST)のサイバーセキュリティフレームワーク(CSF)に準拠した製品を検討し、Menlo Securityの採用を決定。
2024年2月に国内外全拠点への展開を完了。ロームは、検知に頼らずセキュリティを強化し、ネットワークのオープン化を実現するメンロセキュリティの利便性の高いサニタイズ機能を高く評価。また、サニタイズ機能に加え、SWGを含む幅広いポートフォリオでゼロトラストを実現できる点、豊富な導入実績も採用の決め手となりました。以前の記事 ローム は境界防御としてファイアウォールを使用していましたが、COVID-19の大流行時にリモートワークが推進されたため、全従業員にノートパソコンが配布され、社外からのアクセスが許可されました。
しかし、VPN接続の遅延が業務効率を低下させることから、利便性と安全性を兼ね備えたゼロトラストネットワークへの切り替えを決断。現在、1万人以上のユーザーがMenlo Securityを利用しています。メールの添付ファイルを自動的に隔離し、アップロードを禁止することで、外部からの侵入や内部不正を効果的に防止。また、マルウェア感染や攻撃者のコマンド&コントロール・サーバーから悪意のあるプログラムをダウンロードすることによる被害は発生していません。
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今後は、Menlo Securityを含む複数のツールのログを分析することで、外部からの侵入や内部不正を未然に防ぐ運用改善を進めていきます。また、「Menlo Security」の他の機能である「ゼロトラストネットワークアクセス」「クラウドアクセスセキュリティブローカー」「データ損失防止」などを活用し、既存製品との重複をなくすことでコスト削減を図っていきます。
ソース ヤフー