トランスコスモスとArentは、建設現場データの自動収集・統合・活用を目的としたプラットフォーム「Connectix Build」の開発で提携しました。.
トランスコスモスとArentは、数十年にわたる経験をもとに、主な問題点である「デジタルの断絶」に着目しました。図面、スケジュール、文書、写真、チャットログなどの現場データは、複数のシステムに散在してしまいます。断片化されたままでは使いにくく、企業がデータを効果的に活用することができません。Connectix Buildは、断片化された情報を統合環境に変え、ツール、データ、オペレーション、関係者全員をつなげることで、この問題を解決することを目指しています。.
このプラットフォームは、トランスコスモスの建設業界向けサービスプラットフォーム構築のノウハウと、ArentのAI駆動型製品開発のノウハウを組み合わせたものです。これは単にツールを導入するだけではありません。Connectix Buildは、あらゆるプロセスのデータを利用可能にすることでデジタルトランスフォーメーションを推進し、生産性を高め、次世代へのスキル移転を支援し、持続可能な成長の基盤を築きます。.
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このプラットフォームには3つの強みがあります。
- プロセスの接続
Connectix Buildは、APIを通じてArentのクラウドシステムPROCOLLAやLightning BIMシリーズなどの既存ツールとシームレスに統合します。手作業によるデータ転送やインポート/エクスポート作業が不要になります。このプラットフォームは一貫したワークフローを構築し、IT投資の価値を最大化し、企業のプロセス変革を支援します。.
- データ接続
断片化された作業プロセスを、接続されたワークフローに再構築します。定期的なレポーティングは自動化され、設計変更は迅速に共有され、検査記録は写真とリンクされます。AIが繰り返し作業を請け負うことで、専門家は判断が必要な作業やデータの検証に集中することができます。こうして、現場の管理者は面白みのない仕事から解放され、生産性だけでなく創造性も向上します。.
- 使えるナレッジベースの作成
Connectix Buildは、経験豊富なエンジニアが日々の業務に基づいてどのように考え、意思決定しているかを可視化します。AIは、スキルの移動、手順の統一、ベストプラクティスの形成、個人の専門知識を組織全体がアクセスできる知識への変換を促進します。さらに、リスク予測や次ステップのレコメンデーションも可能で、スマートな業務支援を実現します。.
プラットフォームに統合された主要ツール
PROCOLLA: ArentのAIベースのクラウド工程管理システム。図面や過去のデータから作業スケジュールを自動生成し、自然言語による編集が可能。.
Lightning BIMシリーズ:Autodesk Revitのアドインとして動作するBIM業務用ソフトウェア。BIM作業のための直感的な環境を構築し、BIMを簡単かつ広く利用できるようにするというArentの目標を反映しています。.
トランスコスモスと アレント 日本の建設業界の生産性、予測可能性、収益性を向上させることを目的としています。さらに、このコラボレーションは、若い世代に知識を伝えることを目的としています。.
将来的には トランスコスモス は、建設分野のみならず、企画・設計・調達・メンテナンスに至るまでDXサービスを提供し、業界全体の発展に貢献していきます。.

