ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:赤尾 泰、以下ルネサス)は本日、ハイエンドモータ制御向けRA8T2マイクロコントローラ(MCU)グループを発表しました。1GHzのArm® Cortex®-M85プロセッサをベースとし、オプションで250MHzのArm® Cortex®-M33プロセッサを搭載可能なRA8T2デバイスは、産業機器やロボットなど、高速かつ高精度な動作が要求されるシステムにおいて、ハイエンドモータのリアルタイム制御に対応する比類ないパフォーマンスを提供します。オプションのCortex-M33プロセッサにより、リアルタイム制御と通信機能、および非リアルタイム演算を1チップに統合できるため、コスト、消費電力、基板面積を削減できます。
RA8T2 MCUは、Arm Cortex-M85プロセッサの高性能とArmのHelium™テクノロジを活用することで、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)と機械学習(ML)の実装性能を大幅に向上させます。この追加性能により、モーターのメンテナンス要件を予測するAI機能が実現し、コストのかかるダウンタイムを削減できます。
RA8T2 MCUは、卓越した処理能力に加えて、DMA付きギガビットイーサネットMAC×2、2ポートEtherCATスレーブなど、複数の通信インターフェイスを通じて高速ネットワーキングをサポートします。各デバイスが工場内のネットワークにリンクされ、他の機械と常に同期してコマンドやデータを送受信するファクトリーオートメーションでは、高速通信が重要です。
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RA8T2デバイスは、100MHzアクセスで最大1MBの高速MRAM(磁気抵抗ランダムアクセスメモリ)不揮発性メモリを搭載しています。MRAMはフラッシュに比べて書き込み速度が速く、高い耐久性と保持力を備えています。さらに、RA8T2はCortex-M85用に256KB、Cortex-M33用に128KBのTCM(Tightly Coupled Memory)を搭載しています。TCMはジッタの少ない高精度なリアルタイム性能をユーザに提供し、割り込みや分岐の多いモータ制御処理において安定した性能を発揮します。
「RA8T2グループは、モーター制御ソリューションにおける当社の長期的な業界リーダーシップを拡大し、比類ないレベルの性能と機能を提供します。 ルネサス.「これらのデバイスは、当社の技術の幅広さと奥深さを示すものであり、当社のモーター制御のお客様が次世代のファクトリーオートメーションやロボット製品を構築するために必要なものを深く理解していることを示すものです。
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