パナソニック コネクトは、物流分野のデジタルトランスフォーメーションを推進する2つの新ソリューションの提供を開始すると発表:倉庫業務のデジタル化・省力化を推進するWES(Warehouse Execution Management System)「ZetesMedea(ゼテスメデア)」と、配送業務の進捗を可視化する「ZetesZeus(ゼテスゼウス)」。
各ソリューションは、ベルギーに本社を置くゼテス社の100%子会社が開発したもので、日本で本格的に提供することで、"2024年問題 "に対する強いニーズであるトラックドライバーの荷待ち時間や荷物の積み下ろし時間の短縮に貢献したいと考えています。
Zetes Mediaは、クライアント企業が日常的に利用している基幹システムと連携しています。現場の管理者は、入荷検品やピッキングなどの作業の進捗状況をリアルタイムで確認し、必要に応じてスタッフに指示を出すことができます。Zetes Mediaを利用するメリットは、作業に問題がある部分だけ利用することができるため、既存のシステムを大規模に改修する必要がないことです。
将来的には、AMR(自律移動型ロボット)やロボットアーム、自動倉庫などの自動化設備との連携も可能になるでしょう。
ゼテスZeus」は、2018年より提供している配送計画・運行管理システム「ZeteSChronos」と連携し、各社のトラックの配送先ごとの滞在時間や遅延率、トラブル発生履歴などから、ドライバーがどの程度荷待ちを強いられているのか、あるいは荷物の積み下ろしなどの付帯作業を求められているのかを算出します。算出されたデータをもとに、具体的な待機時間削減策の検討が可能となる見込みです。
同日、都内の本社で説明会を開いたパナソニック コネクトフィールドソリューションズ社フィールドサプライチェーン本部SCMビジネスセンターの小笠原隆志センター長は、3PL事業者や倉庫事業者に新ソリューションの活用を促す考えを表明。また、パナソニックコネクトグループでサプライチェーン効率化ソフトを手掛ける米ブルーヨンダー社との連携を強化し、顧客の多様なニーズに対応できるソリューションの提供に努める考えを表明。
ソース ロジビズ