三菱電機 は、ほとんど直感に反するような新しい冷却アイデアを提唱しています。極小のマイクロ流路に水を送り込むために電力を消費するポンプに頼るのではなく、10マイクロメートルのマイクロバブルを使って流路自体にミリメートルスケールの流れを作り出そうとしているのです。気泡を駆動力として、このスケールで実用的な流れを発生させることに成功したのはこれが初めて。この研究は、京都大学の鈴木・名村研究室との共同研究によるもの。.
タイミングが重要。AIサーバーや高出力チップの消費電力が上昇し続けているため、デバイスは急速に加熱しています。マイクロチャンネルを通した水冷は、より高い熱効率を引き出すための方法として定着しつつありますが、このチャンネルが小さくなればなるほど、液体を押し流すのに必要な力は大きくなります。つまり、ポンプが大きくなり、より多くの電力を消費することになります。.
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このマイクロバブル駆動の流れが信頼できると証明されれば、外部ポンプの必要性を削減、あるいは取り除くことができるかもしれません。その結果、消費電力が下がり、冷却システムがカーボンニュートラルに少し近づくことになります。これは初期段階の研究ですが、まだ利益が重要な数少ない分野のひとつです。.

