デロイト デロイト トーマツ グループのトーマツ コンサルティング合同会社は、企業のデータドリブン経営を飛躍的に進化させる施策として、様々な人材に潜む暗黙知を引き出すAI技術の導入を推進しています。今回、その技術を集約した「AI面接エージェント」を開発しました。本アプリは、複数のAI技術を駆使し、AI面接エージェントによる自然な音声対話から、データの構造化、データ検索まで、一連の処理をプログラム化。
近年、ジェネレーティブAI技術の普及により、企業のデータベースを活用する機会が広がる一方で、必要な情報が人の頭の中に眠ったままデジタル化されていないケースも多く、データドリブン経営の障害となっています。このような暗黙知をデジタル化するためには、情報を持っている人が自ら文書に書き起こすか、第三者がヒアリングによって情報を引き出す方法が一般的ですが、「忙しくて時間が取れない」「どのような情報を引き出せばよいかわからない」「引き出せる情報の質がインタビュアーの能力に左右される」などの課題があります。
このアプリは、あらかじめ設定されたシナリオに沿ってAIが音声インタビューを行い、抽出された情報を構造的に整理するものです。このアプリを利用することで、24時間、どこでも、人間とAIが対話することで大量の情報を一定の品質で得ることが可能になります。得られた情報は、知識の整理に適した「グラフデータ」と呼ばれるデータ構造でデータベースに格納されます。グラフデータは、ノード(頂点)とエッジ(辺)から構成されるデータ構造で、データ間の複雑な関係を表現するのに適しています。情報を検索する際、自然言語で情報を得ることができ、データ構造に従うことで検索精度を向上させることができます。
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デロイト トーマツ「AI面接エージェント」の主な機能
AIを活用した音声インタビューによる情報取得や、自然言語による情報検索を可能にします。
音声インタビュー:音声AIが、あらかじめ設定されたシナリオに沿ってインタビューを行い、自然な形で相手の情報を抽出(テキスト入力との併用も可能)
会話ログ表示:人間とAIとの会話内容をリアルタイムに表示
グラフデータ表示:会話内容を大規模言語モデル(LLM)で解析し、グラフデータに変換して画面上に視覚的に表示します。
データ編集:AIが誤認識した内容を、ユーザーが画面上で直接修正することができます。
データ検索:グラフデータを音声で質問し、必要な情報を取得(テキスト入力との併用も可能)
AIエージェント:ユーザーとの対話内容に応じて、インタビュー、グラフデータ化、データ検索のいずれかを判断し、複数の処理を自動で切り替えます。
ソース デロイト