MeDiCU 世界最大級の救急・集中治療データベース「OneICU」を提供する中外製薬株式会社は、中外製薬株式会社とデータ活用に関する業務提携を行いました。
新薬の開発から実用化までには膨大な時間とコストがかかり、その中でも最も時間とコストがかかる臨床試験の効率化は、創薬研究の大きな課題です。特に、症状が急変する救急疾患の治療薬開発では、適切な患者群を見つけることが難しく、臨床試験の進行が遅れて開発プロセス全体が遅れることも珍しくありません。
「ワンICU 中外製薬 今回紹介するのは、全国8つの大学病院と中核的な自治体病院のICU(集中治療室)に入院する患者から収集した約8万7000症例の生体情報測定データを収録した、世界最大規模の医療ビッグデータです。1分間に1回測定されるバイタルサイン情報に加え、ICUでの治療介入や重症度スコア、退院時の転帰などの時系列データなど、これまで収集がほぼ不可能とされていた複数施設の情報を統合・構造化したデータベースです。
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OneICU」を活用することで、治験の対象となる多くの患者さんが搬送される医療機関の特徴を把握し、患者さんの選択に役立てることができます。また、ICU入室後の患者の状態変化を時系列に整理したデータから、最も効果的な投薬タイミングを事前に判断することが可能となり、治験の効率化に貢献することが期待されます。
本提携により、急性疾患治療薬の開発を効率化することで、救急・集中治療領域においてこれまで治療が困難とされてきた疾患の治療法の確立に繋げ、より質の高い医療の実現を目指します。
ソース PRタイムズ