株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)と株式会社損害保険ジャパンは、損害保険ジャパンの保険業務に適したマルチモーダル大規模言語モデルの共同開発を開始しました。この共同開発は、経済産業省および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、日本におけるジェネレーティブAIの開発力強化を目的として実施している「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」プロジェクトの一環として行われるものです。
LMMは、テキスト、画像、音声、動画など、複数の形式のデータを一度に処理できるAI技術です。テキスト情報のスクリーンショットの内容を要約したり、図を使った質問に適切に回答するなど、さまざまな形式のデータを効率的に処理できることが期待されています。
ジェニアックにて、 リコー は、日本企業が利用できる LMM の開発に取り組んでいます。その目的は、企業内に存在するテキスト、図、表、画像など様々な形式のデータからなる文書や帳票を効率的に活用することで、イノベーションを支援することです。
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損保ジャパン また、保険業約款やマニュアル、Q&Aデータなどから学習し、社内外からの問い合わせに最適な回答を自動生成するシステム「おしそんLLM」のトライアルも実施中です。当該文書には、複雑な図表が多数含まれています。日本語の文書や帳票は独自の書式が多く、既存のLLMでは的確な回答ができないケースもあり、データに基づく回答生成の精度が課題となっていました。
ソース リコー