ネットワンシステムズ株式会社は、SCSK株式会社と共同で、新α'(アルファダッシュ)モデルで運用する自治体向けに、「ローカルブレイクアウトテナントアクセス制御」と「ファイルサニタイズ」の検証に成功しました。
本検証では、LGWAN接続機器から外部のクラウドサービスを安全に利用できるよう設計されたα'モデルが、政府職員の運用負荷を軽減しつつ、サイバーセキュリティを大幅に強化できることを実証しました。
総務省が2024年に「地方公共団体における情報セキュリティポリシーガイドライン」を更新し、行政全体のデジタルトランスフォーメーションを推進するためにα'モデルを導入したことを受けた取り組み。α'モデルは、クラウドの幅広い活用を支援する一方で、特にWeb会議や外部とのファイル交換などにおいて、強固なセキュリティと利用者の利便性を両立させることが課題となっています。
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今回の検証では、SCSKがローカルブレイクアウトテナントのアクセス制御の設計・実装を担当し、ネットワンシステムズがプロジェクト計画、中和・サンドボックス処理を含むファイルサニタイズ設計、オンサイト検証を担当しました。評価は2025年7月から9月にかけて、管理された環境でLGWAN接続端末を使用して実施されました。
その結果、プロキシサーバ(A10 Thunder)を経由したクラウドストレージからのファイルダウンロードを、担当者が介在することなく自動的にサニタイズできることを確認し、セキュリティ強化と業務効率化の両立を技術的に実現できることを検証しました。また、A10 Thunderがテナントごとの接続制限を管理し、α'モデルに不可欠なセキュリティ対策に対応できることも実証されました。
この結果を踏まえて ネットワンシステムズ そして SCSK 両社は今後、自治体の運用要件に合わせたセキュリティポリシー・ガイドラインに沿った新たなサービス提供を検討していく予定です。両社は、デジタル化を推進し、地域社会を支える安全な情報インフラの確立を目指します。
両社は、継続的な協力とイノベーションを通じて、安全で持続可能な高度情報化社会に貢献することをお約束します。

