株式会社プリファード・ネットワークス(PFN)、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は、IIJ松江データセンターパーク(松江DCP)およびJAIST石川キャンパスにおいて、超高効率AIアクセラレータシステムの試験運用を7月より開始しました。これは、経済産業省および独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システム開発(委託)」において、共同で提案し採択された「超高効率AIコンピューティング基盤の研究開発」の一環。PFNは、AIプロセッサ「次世代MNコアシリーズ」に要求される高い演算能力を実現するため、従来の空冷方式に代わり、高効率な熱管理システムである直接水冷方式を初めて採用しました。本システムは、プロセッサの演算能力向上に伴い増加する動作時の発熱を効率的に処理することが可能です。
PFNが開発したのは、MN-Core 2を8枚搭載可能な直水冷却機構を備えた高密度サーバー。松江DCPに30ノード(MN-Core 2ボード合計240枚)、北陸先端科学技術大学院大学石川キャンパスに2ノード(MN-Core 2ボード合計16枚)を設置し、7月より試験運用を開始しました。今回の実証実験では、IIJとPFNが共同で、空冷データセンターに直接水冷式の高密度AIサーバを設置し、水冷特有の課題に対する解決策を検証します。また、JAISTとPFNは、水冷設備と水冷サーバの協調運用によるデータセンターの効率化に関する研究(Software Defined Liquid Cooling Facility)を共同で実施します。さらに、PFN、IIJ、北陸先端科学技術大学院大学は共同で、PFNの次世代MN-Coreシリーズの水冷技術と高密度性能を検証する実証実験を行います。
IIJは現在、直接水冷システムに対応したモジュール型データセンターの開発を進めています。今回の実証実験では、松江DCPの空冷サーバールームに、既存の空冷設備を利用して短期間で導入できる冷却技術「AALC(Air Assisted Liquid Cooling)」を導入。空冷技術と水冷技術を組み合わせたハイブリッド冷却環境のプロトタイプです。IIJは、本実証実験・開発プロジェクトの成果を活用し、AIインフラ構築を支援するソリューションを提供していく予定です。PFNは、本実証実験において、次世代MN-Coreシリーズ向け直冷式水冷サーバーの検証を行い、AIコンピューティング基盤の構成要素としての効率性や運用性を検証するとともに、次世代技術の検討を行います。IIJとPFNは、水冷特有の課題に対する解決策の検証や、モジュール間の相互運用性の検証を行います。
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北陸先端科学技術大学院大学とPFNは、水冷設備と水冷サーバ(Software Defined Liquid Cooling Facility)の連携によるデータセンターの効率化実験を行います。2026年度から開始、 最恵国待遇, アイアイジェイそして JAIST は、超高効率AIコンピューティング基盤の実現を目指し、テストベッドにおける実際のAIワークロードを用いて、AIコンピューティング基盤の協調制御によるリソース配分の最適化・効率化に関する研究開発を行います。
ソース ヤフー

