IBMは今月、企業のデータスタックを根本的に簡素化し、AIエージェントやその他の高度なAIアプリケーションに必要な非構造化企業データを統合、管理、活用するソフトウェアを発表しました。
この新製品には、IBM watsonx.data integration と IBM watsonx.data intelligence が含まれます。これらの機能の一部は、IBM のオープンなハイブリッド・データ・レークハウスである watsonx.data でも利用可能で、企業が AI 用データのライフサイクル全体を 1 か所で管理できるように設計されています。
これらの新しいソフトウェアはハイブリッドでオープンであり、サードパーティのデータスタックと統合できるため、エコシステム全体でイノベーションを推進するための柔軟性と相互運用性を提供します。IBM watsonx.dataによる内部検証では、従来のRAG(Search Augmentation Generation)よりも40%高い精度のAIを提供できる可能性が示されました。
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IBM の顧客である Lockheed Martin 社は、新しい watsonx.data を使用して、同社の 70,000 人のエンジニア、科学者、技術者が何百万ものドキュメントから自然言語で回答や情報を取得できるようにしています。「ロッキード・マーチンの技術・戦略革新担当上級副社長であるジョン・クラーク氏は、次のように述べています。「研究室から現場へとソリューションを迅速に展開することで、イノベーションと効率化を加速し、世界をより安全でセキュアなものにすることに貢献しています。
企業は、イノベーションを推進し、生産性を向上させ、競争力を維持するために、ジェネレーティブAIやエージェントベースAIを導入する必要があります。そして、AIを正確に活用するためには、企業固有のデータが必要です。最近の アイビーエム72%のCEOが、自社独自のデータがジェネレーティブAIの価値を引き出す鍵だと考えています。
しかし、このような重要なデータの多くは非構造化データであり、電子メール、PDF、プレゼンテーション資料、ビデオなどに埋もれているため、活用が困難です。従来のRAGでは、非構造化データの規模や複雑さに対応できず、構造化データとの適切な統合も容易ではありません。また、データ管理のためのツールも多種多様で、データスタックの複雑さが課題となっています。
その結果、IDCによると、非構造化データは企業データの最大90%を占めますが、現状では十分に活用されておらず、AIエージェントやその他のジェネレーティブAIアプリケーションに反映されていません。
ソース PRタイムズ