株式会社アンプラットは、Digzyme Inc.
その一環として、アンプラットは、酵素探索・改良の専門家集団である株式会社digzymeと共同で、データ解析技術共有プラットフォーム「ANCAT」において、精密発酵や体外診断のための酵素変異体の活性や単一変異体の機能を高精度に予測する解析サービス「digzyme in silico DMS(Deep Mutational Scanning)」の提供を開始することを発表しました。
かたい肉をやわらかくしたり、洗剤の洗浄効果を高めたりと、私たちの生活を快適にしてくれる物質「酵素」。生命科学の研究成果として、最も身近で社会に還元されている物質と言えるでしょう。しかし、酵素の研究はとても難しく、時間もかかります。実際、現在実用化されている酵素の多くは、研究の過程で偶然発見されたもので、はっきり言ってしまえば、偶然を待つしかないのが現状です。
こちらもお読みください: Nuclera社、APACおよび中東で販売網を拡大
酵素は20種類、約100~1000個のアミノ酸が連なったタンパク質の一種ですが、人工的に変異体(アミノ酸置換体)を作るのは手間のかかる作業です。ひとつひとつの変異とその組み合わせを考えると、候補は膨大な数になり、計算で絞り込むには高度な専門技術と計算資源が必要です。
この度、データ解析技術共有プラットフォーム「ANCAT」内でリリースした精密発酵・体外診断用酵素の単一変異体機能予測解析サービス「digzyme in silico DMS(Deep Mutational Scanning)」は、精密発酵・体外診断用酵素の単一変異体の機能予測を簡単に行うことができます。解析作業は研究者自身が行うため、一般的な受託解析と比較して比較的安価であり、研究の進捗に合わせてシームレスにデータ解析を行うことができます。
アンプラットは、現場でデータ解析ができる人材が不足し、研究が停滞したり、解析の外注費が高額になることで多くの研究室や研究チームが頭を悩ませている現状を打破するため、専門的な計算技術の知識がなくても研究者自身が簡単に解析できるプラットフォーム「ANCAT(アンキャット)」を開発・運営しています。今回の協業は、両社に共通する高度なバイオインフォマティクス技術を融合し、さらに アンプラットの高いIT技術を駆使した「一般化力」。 消化酵素"世界を変える酵素に出会いに行こう "というdigzymeのミッションを実現するソリューションの一つとして、「酵素探索のノウハウ」を提供します。
ソース PRタイムズ